標準電波の送信局から受け取る電波で時刻の誤差を修正する

電波修正時計の最大の特徴は、なんといっても人の力を使わずに時刻を正確なものに修正できることです。この時計の内部には電波を受信するためのアンテナが搭載されており、定期的に受信する標準電波から得られる情報をもとに、時刻や日付などの誤差を修正します。日本では東京都小金井市にある情報通信研究機構(NICT)の研究室で国内の標準時間を決定しており、福島県と佐賀県にある標準電波送信所から電波を送信しています。日本標準時のベースになっているのはNICTの研究室内にある18台のセシウム原子時計で、各時計から得られるデータを平均化することで、約3000万年に1秒という想像できないほどの高精度を実現し、全国の施設内に設置されている電波修正時計に情報を提供しています。

製品によっては標準電波以外の電波でも修正ができる

近年は、標準電波以外の電波からデータを取得して時刻修正を行えるようにしている電波修正時計も販売されています。一般的な電波修正時計では、災害や事故、故障などで送信所の機能が停止してしまって標準電波の受信ができなくなると、普通の壁掛け時計と同じ方法で時刻修正をしなければならなくなってしまいますが、他の電波を利用できるようになっていればこの問題を解消できます。

標準電波以外では、GPS衛星から発信される電波がよく用いられています。標準電波を用いた電波修正時計と比較すると、時刻情報の自動受信頻度は少ないですが、取得した位置情報をもとにワールドタイム設定を自動で行ってくれるため、海外に住む機会が多い人には便利です。